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そっくりさんだけど全然ちがう!?メダカとカダヤシ その2
(R4.8.22配信)
メダカとカダヤシの記事についてはもう読んでいただけましたか?
まだ読んでいない方はぜひこちらから読んでみてください。
今回は前回の記事よりももう少しくわしくメダカとカダヤシのちがいをしょうかいします。
ちがい① 卵を産むか子を産むか
メダカとカダヤシはよく似ていますが、増え方がちがいます。
魚のなかまの多くは卵を水草などに産みつけて、卵から子がかえることで増えます。
メダカも同じで、卵を産んで増えます。
しかし、カダヤシはちがいます。カダヤシの子も卵からかえるのですが、水草などに産んだりはしません。おなかの中で卵を育てるのです。そして、おなかの中でかえった子を産むのです。
卵にはたくさんの栄養がつまっているので、多くの生き物のエサになってしまいます。メダカのように水草などに卵を産む場合は産んだ卵は動けないので、すぐに食べられてしまいます。
カダヤシのようにおなかの中で卵を育てる場合は、卵のうちは親が動いてにげることができ、子が生まれてもすぐに泳いでにげることができます。このちがいがカダヤシの増えやすさにつながっています。
ちがい➁ もともと日本にいたかいないか
メダカとカダヤシの大きなちがいの1つは、もともと日本にいたかいないかです。
メダカといえば、歌のタイトルにもなるほど日本では有名な魚で、古くから日本にいます。
カダヤシはもともと北アメリカ東南部にいて、1970年ごろによく日本で川などに放されました。
カダヤシは水のよごれに強く、増えやすいので、たくさん増えていろいろなところに住むようになりました。
メダカのようにもともといる生き物を在来種や在来生物といいます。
カダヤシのように後から人の手で運ばれてきた生き物を外来種や外来生物といいます。
ちがい③ 絶滅危惧種のメダカと特定外来生物のカダヤシ
絶滅危惧種のメダカ
いま日本にはいろいろな国からやってくる人にまぎれていろいろな生き物もやってきます。
たとえばペットとして、たとえばそのペットのエサとして、たとえばたまたま荷物にくっついてなど、いろいろな方法でやってきます。
川や池にはアメリカザリガニやブラックバスといったメダカを食べたり、メダカが卵を産む水草を食べたりしてしまう生き物がやってきて、メダカの数はどんどん減っています。
さらに、川があふれて洪水になったりするのを防ぐために川の底や川のまわりをコンクリートで固めたりすることで、メダカのすみかも減り、メダカの数が減る原因の1つになっています。
このままではメダカがいなくなってしまうかもしれない(=絶滅してしまうかもしれない)ということで、メダカは絶滅危惧種になりました。
堺市でもメダカは減っており、堺市内の絶滅してしまうかもしれない生き物をまとめた堺市レッドリストにも選ばれています。
特定外来生物のカダヤシ
カダヤシは水のよごれにも強く、増えやすいのでどんどん増えていて、もともとメダカがいた場所にもすむようになりました。そこでは、メダカの卵を食べたりして、メダカの数が減る理由の1つにもなっています。
また、メダカ以外のいろいろな小魚の卵もたべてしまいます。
そのため、国でも、もともといる生き物たちに大きな問題をあたえる生き物として「特定外来生物」に指定されています。
ちなみに、特定外来生物をつかまえて生きたまま運んだり、家で飼ったりすると法律い反になり、たいほされたり、ばっ金になる場合があるので、カダヤシをつかまえても持ち帰ったりすることはしないでくださいね!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回の記事ではメダカとカダヤシのちがいについて少し具体的にしょうかいしました。
似ている魚なのに、メダカは減って、カダヤシは増えているといったちがいや、国での取りあつかいなどに大きなちがいがありましたね。
ほかの生き物でも同じように似ているけどちがう生き物はたくさんいます。気になった方は調べてみるとおもしろいかもしれませんよ!
メダカとカダヤシのちがいについてはここまでですが、メダカについてはもう少しだけしょうかいしたいことがあるのでまたの機会にしょうかいします。
メダカも実は外来種⁉へ続く
作成:カワラバトのポッポ
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