真夏の街中で、ライトトラップ(昆虫採集)をやってみたよ!!
7月に、堺自然ふれあいの森で~夜のいきもの観察会~ライトトラップで昆虫観察というイベントを行いました。
イベントでは、夜の森の中で樹木に集まる昆虫や、ライトトラップに寄ってくる昆虫を観察しました。
子どもに大人気のカブトムシ・クワガタなどのこう虫、ニイニイゼミ・アブラゼミ・ショウリョウバッタなどの昆虫も観察できました。
そのほかめずらしい昆虫として、トゲナナフシ(ナナフシ目)・ミミズク(昆虫:カメムシ目)・ケラ(バッタ目)を発見することができ、とても楽しいイベントとなったのではと思います。
堺自然ふれあいの森で開催した~夜の生き物観察会~ライトトラップで昆虫観察の速報はこちらから
ライトトラップとは!?
ライトトラップは、先にお話したとおり、「昆虫の光(紫外線)に集まる習性(走行性)」を利用して昆虫採集するとても面白い方法です。
昆虫を効率的に観察できるということや、環境や時期を見極めることで、特定の昆虫をピンポイントでねらうことができるという利点もあり、昆虫愛好家の中では夏の楽しみとなっているようです。
ライトトラップで採集できる昆虫として、上記のように人気のあるカブトムシ・クワガタ・ガ・水生昆虫をふくめ、さまざまな種がいます。
まちなかではどんな虫が集まる?
自然豊かな森の中で、さまざまな昆虫が集まってくるのなら、わたしたちが住んでいるまちの中でも昆虫たちはライトトラップに集まってくれるのでは!?
っと、試してみたくなったのでは?筆者だけか(( ´∀` ))
たとえば、まちなかで見られるトンボ・バッタ・チョウなどの昆虫はライトトラップに集まってくるのか。
または、その他の昆虫や生き物もライトトラップに来てくれるのかを、まちなかにライトトラップを設置して観察することで実験をしてみたいと思います。
まずは、ライトトラップの準備をしてみよう
1.どこでライトトラップの観察をするかを検討してみよう
計画をおうちの人に話して、実験ができるかどうかを聞いてみよう。
また、手伝ってもらえるようお願いしてみよう。
2.日程を決めよう
観察する時間も考えて計画を練ろう。
昆虫が活動しにくい雨の日はやめておきましょう。
3.準備する物
・ 照明(延長コード)
・ いらなくなったシーツなどの大きな白い布
・ 洗たくもの干し
・ 洗たくバサミ
・ 観察ノート(昆虫の名前・とくちょうを記入できるもの)
・ 筆記用具
予想してみよう
● まちなかの昆虫なので、夜はおやすみしてそう。だからライトトラップにもあまり集まらないのではないか。
● ガなどの虫は飛んできそう。カは、人や動物のあせのにおいなどで寄ってくるそうなので、光には寄ってこないのではないか?
● 雨や風などの天気により結果にちがいがありそう。
実際に調査してみよう
1.ライトトラップの設置
夕暮れ時に、洗たくもの干しにシーツを洗たくばさみで固定して、そのシーツにライトがあたるように照明を置く。
2.調査開始
時間を決めて20分ごとにライトに集まっている昆虫を観察し、生き物の名前・とくちょうや数を観察ノートに書く。
(例:午後7時までにライトトラップ設置 → 午後7時30分にライト点灯 → 午後8時から観察開始、20分ごとに観察して9時20分まで計5回観察する。)
筆者の結果
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ベランダ・ライトトラップ設置の様子
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カメムシの仲間
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カゲロウのなかま
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ガのなかま
筆者が観察した日は、天気は晴れでしたが少し風があり、昆虫が寄ってきにくい状況だったかもしれません。
観察できた昆虫は、小さいこう虫が1ぴき、カゲロウのなかまが2ひき、カメムシのなかまが2ひき、ガのなかまが2ひきでした。
もう少し昆虫が集まってくれるものと予想していたので、少し残念でした。
さらに観察してみよう
・無風の日を選んで照明をもっと明るくしたりして同じ実験をしてみましょう。結果が変わるでしょうか。
・照明にはハロゲンライトやLEDライト、水銀灯などいろいろな種類があります。今回はハロゲンライトを使用しましたが、ライトの種類を変えると集まる虫の数や種類は変わるでしょうか。
・昆虫がもっと集まってきてくれるよう工夫してトライしてみましょう。
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