道ばたの気になるいきもの~雪みたいなふわふわ~
(R5.12.15配信)
このシリーズではふだん生活していて、「すぐそこで見れたりするけれど、何かまではわからない」というような生き物にスポットを当ててしょうかいしていきます♪
第4回は『雪みたいなふわふわ』です。
前回の木になにかささっているのはなぜ?をまだ読んでいない方はぜひそちらも読んでみてくださいね。
暑い夏が続き、やっと秋が来たかと思えば、あっという間に寒くなってきました。
冬になると飛び始める雪みたいに白いふわふわを見たことはありませんか?
今回はその白いふわふわの正体についてしょうかいします!
ふわふわの正体は・・・
寒さを感じるころに飛び始める白いふわふわは雪にしては冷たくないです。
雪みたいに落ちてくるだけということもないです。
むしろ高い所へ上がることもあります。
それもそのはず!なぜなら白いふわふわは雪ではなく「虫」だから!!
その正体はこちら!
実はこの虫、アブラムシのなかまなんです。
アブラムシは植物の害虫として知られていますが、この虫はそこまで農被害がないようです。
このように体に綿のようなふわふわがついている虫にはトドノネオオワタムシやヒイラギハマキワタムシなどの種類がいます。
雪のようだから雪虫?
この白いふわふわは綿のようなものがついているからワタムシと呼ばれることもあれば、雪虫と呼ばれることもあります。
※雪虫は北海道などに生息するトドノネオオワタムシのこととする場合もあるようです。
雪虫と呼ばれる理由は、そのすがたが雪のようだからという説が有力です。
しかしこの虫が飛び始めると雪が降る日が近いからという説もあります。
こういった理由が合わさって雪虫なのかもしれませんね。
堺市ではあまりまとまって見られることは少ないですが、今年(2023年)は北海道や長野県の一部で大量発生したようです。
その様子は本当に雪が降っているようだったそうですよ!
ただ、走ったりすると口の中に入ってきたりしたらしいですが…
綿みたいなものはロウに似ている
この雪虫ですが、体についている白いふわふわはロウソクのロウに似たものだそうです。
このふわふわは雪虫の体の中で作られているようなのですが、どういう理由で作られているのかはわかっていません。
もしかしたら、ふわふわがあることで、風がふいたときに飛びやすくなっているのかもしれません。
あみがなくてもかんたんにつかまえられる…けど…
空中をふわふわ飛んでいる雪虫は近づいてもにげたりしないので、手でもかんたんにつかまえることができます。
しかし、この虫は熱に弱いらしく、人の手のひらでも熱すぎるほど弱いともいわれています。
なので、ふわふわ飛んでいるのを見つけても、なるべくそっとしておいてあげましょう!
次回予告
今回は「道ばたの気になるいきものシリーズ」の『雪みたいなふわふわ』として雪虫ことアブラムシのなかまをしょうかいしました。
楽しんでいただけましたか?
雪虫を見かけたら冬のおとずれを感じるかもしれませんね。
次回は「海辺で聞こえるピーヒョロロ」ということでとある生き物をしょうかいします。
海の近くや山などで飛んでいる大きな鳥のことですが、何の生き物のことか予想しながら楽しみにしていてくださいね♬
作成:カワラバトのポッポ
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