道ばたの気になるいきもの~木になにかささっている?~
(R5.10.6配信)
このシリーズではふだん生活していて、「すぐそこで見れたりするけれど、何かまではわからない」というような生き物にスポットを当ててしょうかいしていきます♪
第3回は「木になにかささっているのはなぜ?」です。前回の『めちゃくちゃでっかい「蚊」⁉』をまだ読んでいない方はぜひそちらも読んでみてくださいね。
今回は身の回りで起きていることがだれのしわざなのかをしょうかいします。
どんな生き物のしわざか予想しながら読んでみてくださいね♪
それではスタートです!
木になにかささっている
みなさんは木の枝の先になにかがささっているのを見たことがありますか?
秋から冬にかけて、木の枝の先を注意してみてみると、下の写真のように木の枝の先に虫やミミズなどがささっているのを見ることができるでしょう。
これは一体どんな生き物のしわざなのでしょう?また、なぜそのようなことをするのでしょうか?
正体はなんと「堺市の鳥」にも選ばれたアレ!
上の写真のように虫などを木の枝にさしている生き物の正体はなんと!
堺市の鳥にも指定されている「モズ」でした!
モズってどんな鳥?
分類
スズメ目モズ科
大きさ
全長20㎝
見られる場所
平地~山
とくちょう
木の枝などに虫やミミズなどをさす習性がある
モズのはやにえ
モズは虫やミミズ、トカゲ、小さなヘビをつかまえて食べますが、つかまえたものの一部を木の枝の先などのとがったところにさして保管します。
これを「モズのはやにえ」といいます。
モズがはやにえをする理由はいろいろな説がありますが、食べ物がへる冬にそなえた保存食といわれることが多いようです。
また、オスがメスにプロポーズするときにさえずるのですが、その時にはやにえを食べることで、プロポーズの成功率を高めるという効果が最近確かめられたそうです。
(参考:大阪市立大学 モズの『はやにえ』の機能をついに解明!―はやにえを食べたモズの雄は、歌が上手になり雌にモテる― 本研究の概略 2023年8月30日)
はやにえは秋から増え始め、真冬になるまでに一番多くなるので、それくらいの時期に探すと見つかりやすいでしょう。
堺市とモズの関係
堺市とモズにはいろいろなつながりがあります。
地名について
1つ目は地名にモズ(百舌鳥)が入ったところがあることです。
百舌鳥の地名については次のような伝説があります。
今から1,000年以上前に当時の天皇である仁徳天皇が出向いて陵を今の場所に決めました。
工事が始まると、野からシカが走り出て、工事をしている人めがけて、突進してきましたが、突然シカがたおれたのです。
不思議に思って見てみるとシカの耳からモズが飛び立っていき、モズがシカの耳の中を食ったことがわかりました。
そのようなモズの勇ましいすがたから、その土地を百舌鳥耳原と呼ぶようになったということです。
「中百舌鳥駅」や「百舌鳥梅町」など、百舌鳥の名が入った地名や駅が現在でも残っています。
堺市の鳥
市制100周年を記念し、平成元年(1989年)4月、市民の投票をもとに市の鳥を「モズ」と定められました。
情報館のロゴの鳥
この堺いきもの情報館のロゴに使われている鳥のイラストも実は百舌鳥なのです。
知っていましたか?
次回予告
今回は「道ばたの気になるいきものシリーズ」の「木になにかささっているのはなぜ?」としてモズをしょうかいしました。
楽しんでいただけましたか?
次回は「雪みたいなふわふわ」ということでとある虫をしょうかいします。
何の虫のことか予想しながら楽しみにしていてくださいね♬
作成:カワラバトのポッポ
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