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花粉を運ぶ仕事のお給料

(R6.2.21配信

花のみつを吸うホシホウジャク

花粉を運ぶ仕事のお給料

リンゴ、ナシ、カボチャ、タマネギ、キュウリ、キャベツ・・・

みなさんがよく口にしているこれらの食べ物は、ある共通点を持っています。

実はこれらは、昆虫や鳥、コウモリなどの花粉を運ぶ生き物たち(送粉者といいます)のお手伝いのおかげで生産されている果物や野菜たちです。

そして、世界中で生産されている野菜や果物たちの70%は、昆虫などの送粉者を必要としています。

これだけでも送粉者たちがとても働き者で、私たちの暮らしを支えてくれていることがわかりますが、次はその頑張りをお給料にたとえてみましょう。

 

花にやってきたニホンミツバチ

 

日本国内だけで1年間に4700億円!

昆虫などの送粉者がいなくなってしまうと、日本国内だけで1年間に4700億円分の野菜や果物が作れなくなってしまうそうです。

つまり、送粉者たちは1年間に4700億円分の仕事をしてくれているのです!!

でも、金額が大きすぎて、かえってよくわからないですね。

送紛者が日が出ている間働いているとすると、2023年では約2,200時間働いていたことになります(堺市の場合)。

1年間で4700億円の仕事をした場合、1時間当たりでは4700億円÷2200時間=約2.1億円となります。

ちなみに、大阪の1時間当たりのいちばん低いお給料(最低賃金)は1,064円です。

送紛者はたくさんの数がいますが、人に例えると総額2.1億円÷1064円(1人当たりの金額)=約20万人分のお給料になります。

どうですか?送粉者たちがどれほど働き者なのかわかりましたか。

 

花のみつを吸うオオスカシバ

 

送粉者を守ることは私たちを守ること

世界的に送粉者の生息数が減少していることが問題になっています。

地球温暖化や農薬の使用など、さまざまな原因が考えられていますが、明確にはわかっていません。

しかし、私たちは送粉者に支えられていることは事実です。

ごみを捨てる量を減らす、食べ物に感謝して残さず食べるなど、自然や生き物を守るために何ができるか考えてみてください。

 

作成:ありありさん


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