見分けてみよう!~在来種と外来種のタンポポ~
(R5.5.26配信)
タンポポって何だろう?
春、道ばたにはたくさんのタンポポがさいています。
白いわた毛に息をふきかけると遠くにわたをとばすタンポポは、実は何種類にもわかれているんです。
タンポポは世界で400種類ほどが知られており、日本では約20種類が見られます。
また、わたしたちが1つの花だと思っているものは、下の写真のような小さい花がたくさん集まって1つの花を作っているのです。
ちいさい花は舌状花といいます。もう綿毛がついていますね!
タンポポを見分けてみよう!
堺市では5種類のタンポポの確認記録があり、その中でもカンサイタンポポ、アカミタンポポ、セイヨウタンポポ、シロバナタンポポがほとんどです。
カンサイタンポポ、シロバナタンポポは在来種、アカミタンポポ、セイヨウタンポポは外来種です。
花の色を見てみよう
この4種を見分けるにはまず花の色を見てみましょう。
花の色が白い場合はシロバナタンポポ、黄色い場合はカンサイタンポポ・アカミタンポポ・セイヨウタンポポのいずれかです。
がくの反り返りを見よう
カンサイタンポポと外来種のタンポポの大きなちがいは、がく(総苞片といいます)の部分です。
カンサイタンポポはがくがほとんど反り返りませんが、外来種のアカミタンポポ、セイヨウタンポポは下向きに反り返っています。
綿毛を見よう
外来種のアカミタンポポ、セイヨウタンポポは花がそっくりです。
この2種の見分けはわた毛で見分けることができます。
わた毛についている実の色が異なり、赤っぽいのがアカミタンポポ、黄色っぽいのがセイヨウタンポポです。
在来種のタンポポと外来種のタンポポの生態のちがい
在来種のタンポポと外来種のタンポポはその生態にもちがいがあります。
●種の作り方
在来種のタンポポは受粉し、種を作りますが、外来種のタンポポは受粉せずとも種を作ることができます。
また、外来種のタンポポは花粉も作るため、在来種と外来種が交雑したタンポポが生まれます。交雑すると、見分けがつきにくい個体もでてきます。
※交雑とはちがう種類の生き物同士が子を作ることです。生まれた子は親のとくちょうを受けつぐこともあれば、新しいとくちょうを持って生まれる場合もあります。
●成長のしかた
在来種のタンポポは春と秋に成長し、夏は葉を落とします。外来種のタンポポは年中成長します。
●発芽(芽をだす)時期
在来種のタンポポは種が飛んですぐには芽を出せず、秋や次の春に出します。一方、外来種のタンポポは、すぐに芽を出します。
タンポポに似た植物
見た目がタンポポにそっくりな植物もあります。
みちばたでタンポポを見つけたら、ぜひ見分けにぜひチャレンジしてみてくださいね。
作成:みのから出たくないみのむし
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