新型コロナとワンヘルス
(R5.11.10配信)
新型コロナウイルス感染症の流行もやっと落ち着いて、マスクなしで友達といっぱいお話をしたり、外で遊んだりして、楽しい毎日を過ごしているかな。
今回は、新型コロナウイルス感染症の流行原因、ワンヘルスという考えについてみんなに説明するよ。
(ちなみに感染症とは、細菌、ウイルスなどの病原体が原因の病気のことだよ)
新型コロナウイルスはどこにいた?
新型コロナウイルスが流行したのは2019年の冬からだけど、それより前にはウイルスはどこにもいなかったのかな?
もちろん、そんなことなくて、ウイルスは山おくにいる野生のコウモリを住みかにして、ひっそりと暮らしていたと考えられているんだ。
昔からいたウイルスが、なぜ最近になって大流行したんだろう?
それはあることがきっかけで、ウイルスがコウモリ以外の他の動物と接触するようになってしまったからだと考えられているんだ。
生息地を追われ、ウイルスにまで感染した野生動物
ウイルスが流行する前から山の周囲では、私たち人の手により、森林が畑や住宅地にかえられるなど、自然環境が大きく変わってしまっていたんだ。
自然環境が変わってしまい、生息地を失った野生の生き物たちは、コウモリが住む山おくに追いやられてしまったんだ。
さらにかわいそうなことに、野生動物とコウモリが出会い、ウイルスが野生動物に感染してしまったんだ。
そして、野生動物を食べたり、ペットにしている人間に感染したとする説が有力なんだ。
大流行の原因は私たちにあった
ここまでの話をまとめると、私たちを苦しめてきた新型コロナウイルスが大流行した理由の一つは、私たち人が生き物たちのことを深く考えないで、自然環境を勝手に変えてしまったことなんだ。
人、動物、自然環境の健康はつながっている
最近見つかった新しい感染症の多くは、新型コロナウイルスのような動物と人に共通する病原体が原因で、野生動物から人に感染することがほとんどなんだ。
もう二度と新型コロナウイルス感染症のような大流行を引き起こさないためにも、人だけじゃなくて、生き物と自然環境の健康を守ってあげることが大切で、この考えをワンヘルスというんだ。
生き物、自然環境を守ることは、私たちを守ること。すべての健康はつながっているんだ。とても大切な考えだから、「ワンヘルス」という言葉を覚えておいてね。
今回は、新型コロナウイルスと生物多様性の関係を説明したよ。少し難しかったかもしれないけど、生物多様性を守ることの大切さについて分かってもらえたかな。
作成:ありありさん
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