ワルモノの「実は…」ウシガエル編
(R5.1.30配信)
他の生き物や生き物たちのすみかに悪いえいきょうをあたえることで知られている外来生物。
しかし、もともとすんでいた場所では、かれらも“在来生物”でした。
人によって運ばれたり、荷物についてきてしまったりして移動しただけ。
そんな元・在来生物たちは、新しい場所で外来生物となり、一部は
今回の記事は、外来生物 ウシガエルの「実は…」をしょうかいします!
ウシガエルのプロフィール
分類
カエル目アカガエル科アカガエル属
大きさ
体長約11~18cm(なんと世界最大級!)
見られる場所
ほぼ日本全国の池やぬまなど
とくちょう
好ききらいなくなんでも食べる。大きな声で「ヴォ~ヴォ~」鳴く。
ふるさと
北アメリカ
「実は…食べられるカエルとして日本にやってきました」
ウシガエルが食用ガエルとして日本に持ちこまれていたのをご存じでしたか?
1918年、戦争中の食べ物が少ない時代に食用として北アメリカから持ちこまれ、全国で養しょくされました。
やがて食べ物が豊富な時代になり、あまり食べられなくなったウシガエルたちは捨てられたりにげ出したりして、今日に至るまで大はんしょくしてきたのです。
食用ガエルだったのはもう過去のおはなし。今や食べられる心配はご無用!
魚にこん虫、ザリガニや小型のヘビまで、なーーーーんでも食べちゃいます。
すさまじい勢いで在来生物などを食べつくしてしまい、深刻な問題になっています。
「逆しゅうのフードファイター」…なんて異名が似合いそうですね。
気になるお味は・・・?
さて、食用ガエルと聞けば…やはり味が気になるところですよね?
どうやらウシガエルの味はとり肉に似ていて、たんぱくな(あっさりとした)味わいのようです。
カエルの種類は異なりますが(※)、フランスでは食用ガエルの皮をはぎ、後ろ足をガーリックバターでソテーするなどして、おいしく食すそうですよ。
(※)フランス料理の食用ガエルは主に「ヨーロッパトノサマガエル」という種で、グルヌイユ(食用ガエル、という意味)と呼ばれています。
でも、やっぱり日本ではワルモノ
外来生物はその場所にもともとすんでいた生き物たち(在来生物)を食べたり、在来生物のすみかをうばったりします。
またウシガエルは、外来生物法という法律で【特定外来生物】に指定されている生き物です。
特定外来生物に指定されると飼育・さいばい・保管・運ぱん・輸入・販売・じょうと・野外に放つことなどが原則として禁止されます。
生きたまま持ち帰ったりちがうところへ放したりすることは、絶対にしてはいけません。
作成:ハナムグリ
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