堺市で見られるカメのなかま
(R6.6.6配信)
みなさんは堺市にどんなカメがいるかを知っていますか?
ひとことでカメと言っても色々な種類のカメがいるんです。
カメはせなかとおなかにこうらがあるのがとくちょうですが、種類によってはごつごつしていたり、ギザギザしていたりとちがいがあるんです。
今回はそんなカメたちの中でも堺市で見られるカメをしょうかいします。
いったい何種類のカメがいるのか、予想しながら見てくださいね。
ニホンイシガメ(堺市レッドリストランク:B)
学名
Mauremys japonica
大きさ
こう長(こうらの長さ):オス14センチ前後、メス21センチ前後
見られる場所
川や湖、池などの陸地があるところ
たべもの
魚やカニ・エビ、こん虫、ざっ草など
とくちょう
・ブラックバスやミシシッピアカミミガメ、ウシガエルなどの外来種(人によって連れてこられた生き物)や川の工事などですむ場所がへっており、数がへっている
※アライグマに食べられることもある⁉
・冬になると石の下や穴の中で冬みんする
ほかのカメとの見分け方
・おなか側のこうらが黒い
・せなか側のこうらのまんなかに盛り上がったすじ(キールといいます)が1本ある
※子どものころは3本ある
・こうらのしっぽ側がギザギザ
※大きくなると目立たなくなる
ニホンスッポン(堺市レッドリストランク:情報不足)
学名
Pelodiscus sinensis
大きさ
こう長(こうらの長さ):オス35センチ前後、メス25センチ前後
見られる場所
川や池、ぬまなど
たべもの
魚やカニ・エビ、こん虫、ざっ草など
とくちょう
・かむ力が強く、かむとなかなはなさない
・一生のほとんどを水の中ですごす
・スッポンなべの具材として養しょくされている
ほかのカメとの見分け方
・こうらの表面が平らでなめらか
・鼻がとがっている
・足の水かき(指と指の間のまく)が大きい。
クサガメ
学名
Chinemys reevesii
大きさ
こう長(こうらの長さ):オス20センチ前後、メス30センチ前後
見られる場所
まわりが草でおおわれた川や池、ぬまなど
たべもの
水草、こん虫、貝など
とくちょう
・キケンを感じるとクサいニオイをだす
・小さいころは「ゼニガメ」、少し大きくなると「金線ガメ」、大きくなると「クサガメ」と名前が変わるので、出世ガメとも呼ばれる
※イシガメの小さいころをゼニガメという場合もあります
・実は外来種かもしれない
・イシガメとの間に生まれた子を「ウンキュウ」という
ほかのカメとの見分け方
・おなか側のこうらの割れ目が黄色い
※成長したオスは黒くなる
・せなか側のこうらのまんなかに盛り上がったすじ(キールといいます)が3本ある
・こうらのしっぽ側がなめらか
※大きくなると目立たなくなる
・子どもやメスの首すじにはもようがある
ミシシッピアカミミガメ(堺市外来種アラートリストランク:重点対策)
学名
Trachemys scripta elegans
大きさ
こう長(こうらの長さ):オス24センチ前後、メス28センチ前後
見られる場所
池や川、湖など、さまざまな水辺(とくに人工の池などに多い)
たべもの
水草、こん虫、貝など
とくちょう
・「ミドリガメ」として、小さいカメがペットショップで売られていたり、出店で「カメつり・カメすくい」などに使われていた
・外国から連れてこられたカメで、日本のあちこちに広がり、ニホンイシガメなどのすみかをうばっている
・令和5年に条件付特定外来生物に指定された
※ミシシッピアカミミガメ、条件付特定外来生物についてくわしくはこちら
ほかのカメとの見分け方
・名前のとおり、眼のうしろに赤やうすい黄色のもようがある
・オスの前あしのツメが長くのびる
・小さいうちは黄緑色で、大きくなると特にオスが黒くなる
堺市で見られるカメは4種!
というわけで、堺市で見られるカメは全部で4種でした!
予想とくらべていかがだったでしょうか。
4種のうちなんと2種が外来種(クサガメは古い時代に連れてこられたものの可能性が高い)という結果でした。
もともと堺にいるカメは種類が少ないのですね。
大阪府内ではカミツキガメやワニガメといった外来種のカメが見つかったこともあり、そういったカメが堺市内に入らないよう、注意が必要です。
作成:カワラバトのポッポ
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