（R6.6.19配信）

他の生き物や生き物たちのすみかに大きなえいきょうをあたえることで知られている外来生物（外来種（がいらいしゅ））。

しかし、もともとすんでいた場所では、かれらももともとそこにいる生き物「“在来生物（ざいらいせいぶつ）”（在来種（ざいらいしゅ））」でした。

人によって運ばれたり、荷物についてきてしまったりして移動（いどう）しただけ。

そんな元・在来生物たちは、新しい場所で外来生物となり、一部は天敵（てんてき）がいないことでどんどん数を増（ふ）やして勢力（せいりょく）を強めた結果（けっか）、いつしか“ワルモノ”になってしまいました。

外来生物の中には新しい場所で在来生物を食べたり、農作物を食べたりするものがいます。

今回の記事では、そんな外来生物の中でも特（とく）に大きな被害（ひがい）をおよぼす（ワルさをする）、あるいはおよぼすおそれのある外来生物「特定外来生物（とくていがいらいせいぶつ）」についてしょうかいします。

もし外来生物ってなに？という方はぜひこちらの記事を読んでから、この先を読んでください！

特定外来生物（とくていがいらいせいぶつ）とは

在来生物（ざいらいせいぶつ）やわたしたちにワルさをする侵略的（しんりゃくてき）外来生物

外来生物の中には在来生物を食べたり、在来生物のすみかをうばったりする生き物や、農作物をあらしたり、わたしたちヒトをさしたり、かんだりする生き物もいます。

そのような大きな被害（ひがい）をおよぼす、あるいはおよぼすおそれのある外来生物を「侵略的外来生物」といいます。

なんだか名前だけ聞くと、とてもこわいような気がしますよね。

ただ、知っておいてほしいのは、そんな侵略的外来生物はそこで生きているだけなんです。

ですが、ただ生きているだけとはいっても、在来生物やわたしたちに被害があるのでほってはおけません。

在来生物を守るため、わたしたちのくらしを守るために、いま以上（いじょう）に侵略的外来生物が増（ふ）えないようにすることが大切です。

そうして選（えら）ばれた特定外来生物

そこで、侵略的外来生物の中でも特（とく）に大きな被害をおよぼす、あるいはおよぼすおそれのある外来生物が「特定外来生物」に選ばれました。

そして、特定外来生物を増やさないためにやってはいけないことが決められたのです。

特定外来生物についてやってはいけないことをしょうかいしましょう。

特定外来生物（とくていがいらいせいぶつ）についてやってはいけないこと

飼（か）ってはいけない

特定外来生物を届（とど）け出なくペットとして飼ったり育てたりしてはいけません。

かわいいからとアライグマを飼ったり、きれいな花のオオキンケイギクを庭に植えたりしてはいけません。

また、新しく特定外来生物に選（えら）ばれた生き物を飼っている場合は、届け出をすることで、飼い続（つづ）けられますが、増（ふ）やしてはいけません。

放してはいけない

届け出をして飼っている特定外来生物をにがしたりしてはいけません。

ブラックバスやブルーギルをつったときなどにつった場所にもどすこと（キャッチアンドリリース）はかまいませんが、となりの池や川などににがすことはしてはいけません。

また、植物の種（たね）を取って、他の場所にまいたりしてもいけません。

移動（いどう）させてはいけない

特定外来生物を生きたまま移動させてはいけません。

もし、移動中ににげたりしてしまうと大変ですからね。

移動させてもいい場合もあるのですが、ふつうは移動させてはいけません。

わたしてはいけない

届け出をして飼っている特定外来生物が飼いきれなくなった場合もほかの人にわたしてはいけません。

外国から運んではいけない

特定外来生物を外国から持ちこんではいけません。

特定外来生物だけでなく、外来生物を増やさないために一番大事なのは持ちこまない（運ばない）ことです。

守れないとどうなるの？

これらのやってはいけないことを守れないといったいどうなるのかというと…

場合によっては懲役（ちょうえき）（刑務所（けいむしょ）などにとらえてはたらかせること）やばっ金といったばつを受けることになります。

知らなかったではゆるしてもらえないこともありますから、気をつけましょうね。

特定外来生物（とくていがいらいせいぶつ）にはどんな生き物がいるの？

ここまでは特定外来生物とはどんな生き物かということや、増（ふ）やさないためのきまりをしょうかいしました。

ここで、気になるのは、じゃあどんな生き物が特定外来生物なの？ということでしょう。

ということで、一部ではありますが、いま堺市にいる特定外来生物をしょうかいします。

新しい特定外来生物（とくていがいらいせいぶつ）「条件付（じょうけんつき）特定外来生物」

2023年には特定外来生物の新しい種類（しゅるい）として「条件付特定外来生物」というものが増（ふ）えました。

これには、アメリカザリガニとアカミミガメ（ミドリガメ）が選（えら）ばれています。

アメリカザリガニやアカミミガメはペットとして飼（か）っている人も多く、特定外来生物に選ばれると、にがしてしまう人がいるかもしれないということで、飼ってもいいけど、にがしてはいけないという条件がついた特定外来生物に選ばれました。

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作成：カワラバトのポッポ

もっとくわしく知りたい！

これらの特定外来生物について、もっとくわしく知りたい場合は、ほかの記事でしょうかいしているので、ぜひそちらも読んでみてくださいね！

～あわせて読もう～

ワルモノの「実は…」アメリカザリガニ編

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