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ワルモノの「実は…」アカミミガメ編

(R5.7.14配信)

以前(いぜん)、お(つたえ)えしました『ワルモノの「実は…」ウシガエル(へん)、アメリカザリガニ編』に(つづ)(だい)3(だん)

アカミミガメは、令和5年6月1日より条件付特定外来生物(じょうけんつきとくていがいらいせいぶつ)に指定されています(※このページ下部でしょうかいします)。

 

他の生き物や生き物たちのすみかに悪いえいきょうをあたえることで知られている外来生物。

しかし、もともとすんでいた場所では、かれらも”在来生物(ざいらいせいぶつ)”でした。

人によって運ばれたり、荷物についてきてしまったりして移動(いどう)しただけ。

そんな元・在来生物たちは、新しい場所で外来生物となり、一部は天敵てんてきがいないことでどんどん数をやして勢力せいりょくを強めた結果けっか、いつしか“ワルモノ”になってしまいました。

今回の記事は、外来生物 アカミミガメの「実は…」をしょうかいします!

 

アカミミガメのプロフィール

分類(
ぶんるい
)

カメ目ヌマガメ科アカミミガメ(ぞく)

大きさ

こうら部分だけでもオスは(やく)20cm、メスは約30cm

見られる場所

ほぼ日本全国の川や池、湖、ぬまなど、さまざまな水辺(みずべ)にいます。きたない水でも生きられます。

とくちょう

  • 長生きします(約30年)
  • 日光浴(にっこうよく)大好(だいす)き、水面に出た流木や岩、岸辺(きしべ)などで日光浴を楽しみます。
  • おくびょうな性格(せいかく)で人が近づいたりすると、すべるようにして水中ににげます。
    この時のすばやさは、『もしもしカメよ~カメさんよ~♪』とのんびりしたイメージの(ぎゃく)を行きます。

ふるさと

北米から南米北部

 

「実は…ペットとして日本にやってきました」

かわいい赤ちゃんガメをペットに

日本では、1950年代後半から子ガメが海外から「ミドリガメ」として持ちこまれ、商品としてペットショップではん売されたり、お祭りなどで『カメすくい』の遊びとして定番となったり、広くペットとして飼育(しいく)されるようになりました。

しかし、ペットとして飼育されていた個体(こたい)が川や池などの野外に放たれることなどにより、今では北海道から沖縄(おきなわ)まで全都道府県(ぜんとどうふけん)に広がりました。

それにより、在来種(ざいらいしゅ)のカメとえさや日光浴(にっこうよく)の場所をめぐって(あらそ)いが発生しています。すでに定着している場所では在来種のカメや水生植物、魚類(ぎょるい)などの生態系(せいたいけい)にえいきょうがあります。

 

異次元(いじげん)のはんしょく(りょく)で日本制覇(せいは)

アカミミガメは、流れのゆるい川や湖、ぬま、池などに広く生息し、魚やこん虫、水草など何でも食べて生息しており、長生きすることでも知られています。日本で生まれたアカミミガメは、オスよりもメスの割合(わりあい)が多いことがわかってきました。また、一年に2~3回(多くて5回)も産卵(さんらん)するため日本各地(かくち)で、どんどん()えていると考えられます。

一方、在来種(ざいらいしゅ)のニホンイシガメのオスとメスはほぼ同じ割合で生まれ、一年に1~2回(多くて3回)の産卵となります。

そのため、ニホンイシガメと(くら)べてアカミミガメが急速に増えることは明らかと考えられます。

 

アカミミガメは食べれるの⁉

「アカミミガメを食べる・美味しい?」と調べてみると、カメを食べる国はあり、中国でもカメを食べる習慣(しゅうかん)があるそうです。

肉質(にくしつ)は、鳥のササミに()た白身のようです。
どのような料理(りょうり)にも合いそうですが、からあげやなべ料理にすることでもおいしく食べられるようですね。
日本でも、在来種(ざいらいしゅ)のカメ「スッポン」がスッポンなべとして高級料理として食べられていますね。
ただ、アカミミガメは「どろくさい」や「こうらがあるのでさばくのが大変」といったイメージもあり、日本では食材(しょくざい)として定着してないのかもしれません。
流通していないだけなのかもしれませんね。

 

でもやっぱり日本ではワルモノ

外来生物はその場所にもともとすんでいた生き物たち(在来生物(ざいらいせいぶつ))を食べたり、在来生物のすみかをうばったりします。

またアカミミガメは令和5年6月1日より、外来生物(ほう)という法律(ほうりつ)で【条件付特定外来生物(じょうけんつきとくていがいらいせいぶつ)】に指定される生き物です。

条件付特定外来生物に指定されると野外に放つこと、生きたままの輸入(ゆにゅう)・はん売・こう入などが原則(げんそく)として禁止(きんし)されます。

ペットとして()うことはできますが、飼いきれなくなったからと言ってちがうところへ放したりすることは、絶対(ぜったい)にしてはいけません。

最後(さいご)まで責任(せきにん)をもって飼いましょう!

環境省(かんきょうしょう)では「アメリカザリガニ・アカミミガメ相談ダイヤル」による相談の受付(うけつけ)を行っています。くわしくはこちら(環境省のホームページへジャンプします。)

 

作成:ヘラオオ85


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