ツバメのねぐら入り観察会～集団営巣も観よう～

　ツバメは、春にフィリピンなどの東南アジアから渡ってきて、晩夏に南の国に渡っていく日本の代表的な夏鳥です。私たちにとって身近な野鳥であり、害虫を食べる益鳥として見守られてきたツバメは、近年巣を造る建物の減少やカラスの被害などで個体数が減少の危機にあると言われています。
民家などの軒下でひなを育てる様子やえん尾で上手にバランスをとって空中を飛びながら虫を捕まえる様子はよく観察されていますが、ツバメが集団で眠る「ねぐら」の習性は余り知られていません。大阪府下では、ツバメのねぐらは淀川のヨシ原をはじめ、ここ堺市美原区の「今池」など7～８ヶ所でしか観られません。
巣立った若いツバメや子育てを終えた親ツバメが渡りを始めるまで、河川や溜池のヨシ原で夕暮れになると集団で「ねぐら」をつくり、夜を過ごします。
受付後、皆で北野田駅の東隣りのスーパーマーケットの軒下の集団営巣を観察した後、路線バスに乗車し、現地まで徒歩で移動し「今池」のねぐらを観察します。
夕焼けをバックに５千羽を超えるツバメが乱舞し目の前を横切り、一斉にヨシの先にとまる姿はきっと夏休みの感動的な想い出になるでしょう。

雨天の場合は７月２８日（日）に順延

＊現地へはバスでしか行けません。北野田駅から路線バスに約１５分乗車して、美原区「黒姫山古墳前」で下車し、現地（今池のヨシ原）まで徒歩（舗装道路）約１５分です。