里山保全と地域産業の発展をめざした取り組み(南区)
堺市南部(南区)に位置するおよそ1600haの南部丘陵は、緑地保全配慮地区と定められており、生物多様性やクールダムとしての機能の観点からも重要とされる樹林地が残っているなど、堺市にとって貴重な資源となっています。この里地里山の緑を将来世代に残すため、堺市では、「堺市緑の基本計画」や「生物多様性・堺戦略」に基づき、市民、事業者、行政など多様な主体との協働による取り組みを行っています。
堺市では、企業との協働の取り組みとして、平成25年12月に、「工場立地法における敷地外緑地制度」を創設し、地域産業の活性化と、市内で唯一豊かな自然環境がまとまって残っている南部丘陵の緑地保全の両立をめざす制度を立ち上げました。
これは、工場立地法により設置が義務づけられた緑地の確保が困難な市内の事業所が、一定要件を満たすことを条件に、南部丘陵の里山保全に貢献することで、工場緑地と同程度の効果を持つものと認める堺市独自の制度です。
本市では、この制度を利用し、事業者の皆さんをはじめとした多くの方々との協働による緑地保全を推進しております。
※南部丘陵:オオタカやカワバタモロコ、シリブカガシやキンランなど堺市レッドリスト掲載種がたくさん生育・生息している本市における「生物多様性ホットスポット」であり、クールダムとしての機能を持つ貴重な樹林地です。
しかし、近年の開発や生活の変化に伴う里地里山の荒廃、外来生物による生態系のかく乱等によって豊かな生物多様性が脅かされつつあります。
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