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「生物多様性のめぐみ」のおはなしシリーズ~花とこん虫の支え合い~

(R4.5.30配信

「花とこん虫の支え合い」

 

になると、タンポポやシロツメクサなどの植物が、あちこちで花をさかせます。

花をさかせた植物(まわ)りには、チョウやミツバチなどのこん虫が集まってきます。

こん虫たちは、エサである「花のみつ」を()いにやってきているのですが、

じつは、その植物()えるための手助けもしているのです。

 

多くの植物は増えるために(たね)を作ります。を作るためには「花粉(かふん)」を運ぶことが必要です。

ですが、多くの植物は、自分で花粉を運ぶことができません

ここで、こん虫のはたらきが重要(じゅうよう)になってきます。

 

チョウやミツバチのようなこん虫は「花のみつ」を吸うために、花に近づいたり、花にとまったりします。

このとき、こん虫たちのからだには「花粉」がくっつきます。

からだにくっついた花粉は、こん虫(べつ)の花に(うつ)るときにいっしょに運ばれます。

このようにして、植物こん虫たちに花粉を運ぶ手助けをしてもらっているのです

 

こん虫がみつを吸うことができるのも、植物を作ることができるのも、“生物多様性のめぐみ”のおかげです。

チョウやミツバチにとって、花がなければエサを食べることができませんし、

植物にとって、こん虫がいなければ花粉を運んでもらえません。

さまざまな生き物たちは、おたがいに(ささ)えあって生きています。

 

こん虫が手助けするのは、道や公園にはえている植物ばかりではありません。

(わたし)たちが食べる野菜(やさい)の多くもができなければ増やすことはできませんし、お米や小麦粉(こむぎこ)そのものです。

私たち人間も、生き物たちに支えられているということです。

 

生物多様性は、生き物同士どうし)にとっても、私たちにとっても大切です。

ぜひ、身近にある植物こん虫に、興味(きょうみ)を持ってみてください。

作成:ハナムグリ


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