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ダンゴムシの丸まり調査

ダンゴムシをさわると、丸くなることがありますが、ダンゴムシはあぶないと感じたり、暑くなりすぎたりすると丸まるようです。

わたしたちヒトは五感という、5つの感覚(かんかく)であぶないと感じたりしています。

五感とは、視覚(しかく)(見る)、聴覚(ちょうかく)(きく)、味覚(みかく)(味わう)、嗅覚(きゅうかく)(においをかぐ)、触覚(しょっかく)(皮ふで感じる)のことで、それぞれ目、耳、(した)、鼻、皮ふで感じています。

今回はダンゴムシの五感に(かん)する実験(じっけん)をして、どんな時に丸くなるのかをテーマに実験をしてみましょう!

 

事前準備(じゅんび)

実験(じっけん)道具を準備しよう

今回はダンゴムシがどんな反応(はんのう)をするのかを調べるため、事前にいろいろと道具を準備しておくといいです。

(だん)ボールや虫かご:つかまえたダンゴムシを入れるところを準備しましょう。

懐中電灯(かいちゅうでんとう)

(ぬの)

・カエルの鳴き声や鳥の鳴き声を出せるもの(パソコンやスマートフォンなど)

・トウガラシの(こな)

・コーヒー

木酢液(もくさくえき)

(はり)

・カイロ

・氷

・両面テープ

・筆記用具

・メモ

・図かん…など

 

ダンゴムシをつかまえよう

今回の実験はダンゴムシをつかまえなければできないので、まずはダンゴムシをつかまえましょう。(30~100ぴきくらい)

つかまえたダンゴムシは準備しておいた虫かごなどに入れておきましょう。

この時、どんなところにダンゴムシがいたかを調べるのも研究のテーマになりますよ。

必要以上(ひつよういじょう)につかまえないようにしましょう。

 

ダンゴムシを観察(かんさつ)しよう

つかまえたダンゴムシをよく見て、どんなとくちょうがあるかを観察してみましょう。

図かんを見ながらオスかメスかを見分けたり、体のつくりについて見てみたりしましょう。

 

結果(けっか)を予想しよう

今回の実験ではダンゴムシは五感のどの感覚(かんかく)に対してあぶないと感じ、丸くなるのかを調べます。

実際(じっさい)に実験をした結果がどうなるかを予想してみましょう。

 

実験(じっけん)しよう

準備(じゅんび)ができたら、実験を始めましょう。

 

視覚(しかく)の実験~明るさや暗さに反応(はんのう)するかをしらべよう~

ダンゴムシが明るさによって丸くなるのかを調べてみましょう。

1.実験を始める前にダンゴムシが何ひき丸まっているかを数えましょう。

2.ダンゴムシの入れ物を(ぬの)でおおい、10分後に布をとって何ひき丸まっているかを数えましょう。

3.布をとって10分そのまま()いておき、丸まっている数を数えましょう。

4.懐中電灯(かいちゅうでんとう)で10分()らしてから、何ひき丸まっているかを数えましょう。

5.懐中電灯のスイッチを切り、10分そのまま置いておき、丸まっている数を数えましょう。

(べつ)の日に暗くするのと明るくする順番(じゅんばん)(ぎゃく)にしてもう一度実験をしてみましょう。

 

聴覚(ちょうかく)の実験~大きな音や(てき)の声に反応するかを調べよう~

ダンゴムシが音に反応して丸くなるかを調べてみましょう。

1.実験を始める前にダンゴムシが何ひき丸まっているかを数えましょう。

2.ダンゴムシの近くで10分ほど手をたたいて大きな音を出し、何ひき丸まっているかを数えましょう。

3.10分そのまま置いておき、丸まっている数を数えましょう。

4.スマートフォンなどで、カエルや鳥などのダンゴムシの敵の声を10分流し、何ひき丸まっているかを数えましょう。

5.音を止めて10分たってから、丸まっている数を数えましょう。

 

味覚(みかく)の実験~味に反応するかを調べよう~

ダンゴムシが味に反応して丸くなるかを調べてみましょう。

1.実験を始める前にダンゴムシが何ひき丸まっているかを数えましょう。

2.ダンゴムシの近くにトウガラシの(こな)をまき、10分後に何ひき丸まっているかを数えましょう。

3.トウガラシの粉をきれいにし、10分後に何ひき丸まっているかを数えましょう。

 

嗅覚(きゅうかく)の実験~においに反応するかを調べよう~

ダンゴムシがにおいに反応して丸くなるかを調べてみましょう。

1.実験を始める前にダンゴムシが何ひき丸まっているかを数えましょう。

2.ダンゴムシにかからないよう、お皿などいれたコーヒーをダンゴムシの入れ物の中に入れ、10分後に何ひき丸まっているかを数えましょう。

3.コーヒーを取り出し、10分後に何ひき丸まっているかを数えましょう。

4.2と同じように木酢液(もくさくえき)を入れ、10分後に何ひき丸まっているかを数えましょう。

5.木酢液を取り出し、10分後に何ひき丸まっているかを数えましょう。

 

触覚(しょっかく)の実験~つつかれたり、寒さや暑さに反応するかを調べよう~

ダンゴムシがつつかれたり、暑さや寒さで丸くなるかを調べてみましょう。

1.実験を始める前にダンゴムシが何ひき丸まっているかを数えましょう。

2.(はり)ですべてのダンゴムシのしょっ角やあし、こうらなどをつついて丸くなるかを調べてみましょう。

 ※数が多い場合は半分くらいでもかまいません。

3.2ですべてのダンゴムシをつついてから10分後に何ひき丸まっているかを数えましょう。

4.カイロでダンゴムシの入れ物を半分ほど温めて、10分後に何ひき丸まっているかを数えましょう。

5.温めるのをやめて10分後に何ひき丸まっているかを数えましょう。

6.氷でダンゴムシの入れ物を半分ほど()やして、10分後に何ひき丸まっているかを数えましょう。

7.冷やすのをやめて10分後に何ひき丸まっているかを数えましょう。

 

実験のポイント

・実験中は時間がたつにつれてダンゴムシの反応がどう()わるかを記録(きろく)するようにしましょう。

・実験の時間は様子を見ながら変えてみましょう。

・ほかに思いつく方法(ほうほう)があればやってみましょう。

・ダンゴムシが丸くなったときはどれくらいの時間丸まっていたかも調べてみましょう。

べつの日に順番じゅんばんを変えて実験をしてみましょう。

結果(けっか)をまとめよう

実験(じっけん)が終われば、それぞれの実験結果をまとめてみましょう。

結果について考えてみよう

結果から分かったことや気になったことについて、考えてみましょう。

ダンゴムシがヒトと同じように、五感でいろいろなことを感じているのかを考えてみましょう。

 

次につなげよう

ダンゴムシが丸くなったときとそうでないときは何がちがうでしょう。

ダンゴムシがきれいに丸くなるのはどうしてでしょう。

ダンゴムシは自然(しぜん)の中で、どんなことに役に立っているでしょう。

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