自由研究に役立つ調査手法①ラインセンサス
自由研究をするときに生き物を探すようなテーマの場合、どうやって探せばいいか迷うときはありませんか。
やみくもに探してもいいのですが、そうすると調査結果をまとめるのはとても大変になります…
今回は生き物を探す場合に使える調査方法をしょうかいします。
今回しょうかいするのはラインセンサスという方法です。
ラインセンサスとは
ラインセンサスとは、いいかえるとすれば、「線の調査」です。
最初に調査をするルートを決めて、毎回同じルートを通って生き物を探す方法です。生き物を探すときは何を探すかにもよりますが、生き物の姿や声でいるかいないかを判断します。
ラインセンサスでは同じルートをくり返し調査することで、そのルートのちかくにいる生き物の数や、季節や天気の変化、時間の経過による生き物の数の増減などについて調べることができます。
初めて調査する時はルートの決め方など、むずかしいことも多いので、実際にラインセンサスの流れを見てみましょう。
やってみよう!ラインセンサス!!
調査する生き物を決める
ラインセンサスを行う時は何を探すかを決めずに探し始めると、とても大変です。
鳥のような大きいものを探すのと、アリのような小さいものを探すのでは、調べるはん囲や探し方がちがうので、見つかるものも見つかりません。
ですので、まずは何を探すかを決めましょう。
今回は、チョウを探す場合のルートの決め方を見てみましょう。※この通りにルートを決める必要はありません。
生き物がどんなところにいるのかを予想する
何を探すかを決めたら、次はどんなところにその生き物がいるかを予想してみましょう。できれば、反対にどんなところにはいないかも予想してみましょう。
たとえば、チョウは草むらにいそうだけど、水の中にはいないだろうから水の近くにはいない?草がない住宅地にもいない?など。
生き物がいそうな場所を考えてルートを決めよう
どんなところに生き物がいるか予想出来たら、実際にその生き物がいそうな場所を考えて、ルートを決めてみましょう。
・あまり長すぎると回り切れない可能性があるので、30分から1時間ぐらいで回り切れるくらいのルートにしましょう。
・安全のため、なるべく知っている道や人通りの多い道を選びましょう。
・この時、生き物がいないと予想したところをルートに入れても面白いです。
(例)自分の家→住宅地→草が多い公園→コンクリートで囲われた草のないため池のまわり→草が少ない公園→神社→畑や田んぼなど
調査の計画を立てよう
ルートを決めたら調査の計画を立ててみましょう。
・何時から調査するのか
・何日に1回調査するのか
・雨の日はどうするか…など
調査の準備をしよう
調査に出かける前に筆記用具を準備しましょう。
次のものを持っていくと便利ですよ。
・筆記用具
・メモ
・虫あみ
・カメラ
・地図
・図かん
調査に出かけよう
準備ができたらいよいよ調査開始!
車や自転車など、まわりに十分気をつけて安全に調査を行うようにしましょう。
~調査のポイント~
・決めたルートから見えたチョウをカウントしましょう。
・同じ個体を数えないように注意しましょう。
・地図がある場合はどこで見つけたかを地図に書いてみましょう。
・種類がわからない場合はつかまえて調べてみましょう。
結果をまとめよう
調査が終わったら、どこでどんなチョウが見つかったか、結果をまとめてみましょう。
事前に予想した結果とあっていたかを確かめてみましょう。
ラインセンサスでわかること
ラインセンサスでは、同じルートを何度も調査することで、そこでの生き物の数をくわしく調べることができます。
また、時間を変えて調査すると、時間ごとのちがいを調べることもできます。
天気がちがうときに調査をすると、天気によるちがいを調べることができ、季節を変えると季節によるちがいを調べることができます。
調べたいことが何かを考えて調査の仕方を工夫してみましょう。
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